2045名の署名を添えて三郷市議会へ提出した、市内の放射線量の測定などを求めた請願。
前回の記事にも書いた通り、その請願が、6月9日、本会議で話し合われました。
私は、その日は前もって息子の預け先を確保できたので、久しぶりにフリーの身となって、市役所へ向かいました!
ナオも、前もって休暇が取れたので、一緒に行きました。
傍聴には、先日のミーティングに来た仲間もいたし、知らない方もいました。
どんどん人が訪れて、途中から来た方もいて、傍聴席は、2列目まではほぼ埋まり、
3列目もちょこちょこ人が座っている、という状態でした。
会議場に入室した議員さんが、ちらちらとこちらに視線を送ってました。
傍聴席の向かいには、市長、副市長はじめ、行政側の各部署の責任者の方が座っていました。
私達の請願については、まず、委員長報告というのがあり、
6日の総務常任委員会で話し合われた内容が、報告されました。
(報告の内容)
子どもを守るため、市民の安心のため、請願の内容そのものには全議員が賛成だった。
だが、14日に請願と同趣旨の議会決議を出すつもりであり、
議会決議の方が重みがあるので、請願については不採択とすべき、という意見があった。
苗村議員が、趣旨採択とすべき、と主張。
村上議員、苗村議員が賛成討論を行った。
その後、採決を行ったが、賛成少数で請願は不採択となった。
その後、紹介議員となっていただいた篠田正巳議員と、共産党の苗村議員が賛成討論を行いました。
そして、採決を取ったところ、賛成が、
村上香代子議員、篠田正巳議員
共産党の苗村京子議員、須藤京子議員、工藤智加子議員、
稲葉春男議員、青山宏明議員、
無所属の森忠行議員、武居弘治議員、
の9名でした。
残りの議員は反対で、賛成少数により、不採択となりました。
* * *
予想していたとはいえ、やはり残念、です。
ですが。
結果以上に、私はよかった、とも思っていました。
これで、市民が子ども達のために、放射能の影響について調査をしてほしいと、市へ請願を出したことも、2000名を超える署名が集まったことも、議員全員が賛成、としながら、どういうわけか請願は不採択になったことも、これでちゃんと、記録に残ります。
傍聴には、これだけたくさんの人々が訪れ、この問題に対する関心の高さを、市議会議員のみなさんや、行政を執行するみなさんに、目に見える形で示すことができました。
新聞社の記者さんも、今回は3社が取材に来ていました。
篠田議員と苗村議員の賛成討論の時は、傍聴席から自然と拍手が沸きました。
(議長から「傍聴席は静粛に・・・」という注意が入りました~)
篠田議員が、三郷市行政が今まで市民の声を無視して何もやってこなかった事実に対し、『不作為の責任』という言葉で批判していましたが、本当にその通りだ、と思いました。
また、不採択の決定には、知らないおじさまが思わずヤジ(?)を飛ばす場面も。
議場にいる議員、行政側のみなさんに、こちらの懸命な思いが、それなりに伝わったのではないかと思いました。
その後、午前中が終わり、本会議は休憩に入りました。
新聞記者の方々から、ナオと私と数名で、取材を受けました。
請願の不採択という決定に対してどう思うか、という質問でした。
一応、(放射能について)市民の皆さんの交流の場を立ち上げ、署名をお願いしてきた立場ということで、取材に答えました。
「請願について、議員全員が賛成と言っているのに、どうして不採択になるのか、よくわかりません。
残念ですが、議会の決議案には、私達の要望したことを最大限受け止めていただきたい。」
といった内容のコメントをしました。
一緒にいた他のメンバーも、
「納得がいかない。メンツとかこだわってこういうことになるなら残念。」
というようなコメントでした。
その後、休憩を取りに外に出て、午後の会議に合わせて戻ってきたら、全然違う議題が執り行われていました。
受付にいた事務局の方に話を聞いたところ、今日はもうこの請願に関する話題は出ないようで、請願に代わって出される決議案は、14日に提案され話し合われる、とのことでした。
なので、私とナオも、子どものお迎えもあるし、市役所を後にしました。
* * *
そして、家に帰ってしばらくしたら、(今回窓口となっていただいた)村上議員から連絡があり、その後、新聞記者の方からも連絡がありました。
それらの内容を総合すると・・・
(14日に出されると言っていた決議案は)その日の夕方に急きょ出され、可決されたとのこと。
決議案の内容は、
(以下、三郷市のHPより転載します。)
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1.子どもたちが活動する保育所や学校、公園などにおける地上50cm及び1mの放射線量を継続して測定し、市のホームページ及び広報みさとで公表すること。
2.上記の測定値から健康被害が想定されるときは、国・県への要請を含め必要な措置を講ずること。
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あ、あれー?
請願の内容は、こんなんではなかったよ???
まず私達は、消防署でやっている定点観測の結果を公表してほしい、と言っていたはず。
さらに、土壌の放射性物質の検査(何が何ベクレルっていうの)を要望していたはず。
また、健康被害が想定されるとき、ではなく、線量の低減措置を求めたはず。
そして、線量計測には幼稚園も含んでいたはず。
請願と同趣旨の議会決議を出すから不採択にするって言ってたのに。
ぜんぜん同じじゃ、ないじゃーん!!
ヒドイ。
特に、土壌の調査が省かれたことについては、須藤議員が行った賛成討論でも指摘されていたそうです。
また、請願を不採択にした多数派政党の議員さんは、土壌調査を省いた理由として、「農作物などの風評被害が心配だから」とコメントしたそうです。
でも、私達からしたら、土壌調査をすることで、地面にどんな放射性物質がどのくらい存在するのか、より詳しくわかるってことですよね。
そしてそれは、子ども達の遊びや外活動についてどうすればよいか、私たち親が判断する目安となるはず。
これを省いたということは、私たち幼い子を持つ親が、何を心配しているか、本当は理解していないということでは?
がっかりです。
ナオは、そのことを新聞記者の方にコメントしていました。
また、その議論を傍聴することもできなかったことが、さらにくやしい・・・
・・・・ですが。
一方で、市長がその本会議の中で、
「来週から、学校などの線量計測を実施し、結果を公表する。」
と、答弁したことも聞きました。
これには、また別の意味で驚きました!
というのも、何日か前に、市でも測定器を購入する予算までついているが、品薄のため納入のめどが立っていない、という情報を得ていたからです。
それに、普通に考えても、14日に議会決議案が採択されて、行政にそれを指示して、それから段取りを組んで・・・
と、普通に考えたら実行まで2,3週間はかかるかな~、と(私は勝手に)思っていたので、その予想からしたら、大変迅速な対応です!
今までの対応からは、想像もつかないくらい。
これは、気を取り直して、素直に喜ぶべきことですね♪
この請願の一件は、ナオ共々、本当に色んな経験をしました。
本当に苦労しました。
そして、生まれて初めて署名活動をした、と言いながら、たくさんの署名を集めてくださった方々。
そんな方々も、それぞれ苦労されたと思います。
請願は不採択になってしまいましたが、私は大変大きな意義があったと思いました。
みなさんが、どれだけ電話をしたり、メールをしたりしても、市は対応を変えなかった。
市議会議員さんに働きかけてくださった方もいましたが、いい返事がもらえないという方もいました。
今回、請願を出すとナオが発表した時に、「署名を集めて一緒に出そう!」と動き始めたのは、
私ではなく、三郷市BBSのメンバーの何人かでした。
そして、BBSや、「三郷の子ども達を放射性物質から守ろう!」サイトや、このブログで署名を募ったところ、
多くの方から署名の申し出を頂き、郵送していただいたり、家まで届けていただいたり、ご面倒を
おかけしたにも関わらず、大変たくさんの署名が集まりました。
その多くの方が、署名集めなんて初めて!という方でした。
私達もその一人。
そのため、お知らせの方法、署名用紙の件など、多数の不備があったことと思います。
お詫び申し上げます。
それでも皆さんが快く協力くださったのは、本当に私達に対してではなく、
三郷の子ども達、そして、多くの子ども達の未来に対して、何かをしたい、という
私たち大人みんなに共通の、強い思いがあったからこそ、だったと思っています。
傍聴にも、こんなに多くの人が来たのは初めてだった、と、後で村上議員から聞きました。
市が来週から線量測定を行うと発表したのは、そういった市民の目があったからこそだと、私は思っています。
請願不採択、という結果だけで、終わるわけにはいかなかったのでしょう。
また、市の方でも徐々に動いてはいたようですが、この請願が提出されたことや、多くの署名が集まったことを聞きつけて、行政も焦ったんでは???
この請願騒ぎ(笑)がなかったら、ここまで早く動いてくれたかな~???
なーんて思ったりもします。
これだけ市民が放射能汚染について関心を持っているということを、ようやく行政に理解してもらえたのかな、と思いました。
本当に、大変大きな、大切な問題なのですから。
来週から、小学校などの測定が始まります。
まずはその結果に注目したいと思います。
参考:
毎日新聞に掲載された記事
(http://mainichi.jp/life/ecology/area/news/20110610ddlk11010318000c.htmlより転載)
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三郷市議会:放射線測定 「土壌」請願不採択 田畑多く風評被害を懸念
◇「大気」は実施へ
三郷市定例議会は9日、市に対し、地上から高さ1メートルと50センチで大気中の放射線量の測定などを求める決議を可決した。これを受け、市は来週から小中学校、保育所、公園などで大気を測定し、結果を公表すると発表した。
しかし、この日の議会では、大気に加え土壌の測定も求めていた市民からの請願を不採択とした。
不採択の理由について、岡庭明・21世紀クラブ代表は「市内には田畑が多く、(土壌を測定すると)風評被害が心配」、篠田進・自民党政志会会長は「請願より決議の方が即効性があり、重い」などとそれぞれ説明した。
請願を提出した会社員、×××さんによると、放射性物質に対する保護者や市民の不安を解消するため、5月中にネットなどで呼びかけ、2045人分の署名を集めたという。×××さんは「子どもへの影響が心配される土壌の測定がなく、極めて残念」と話した。【飯嶋英好】
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埼玉新聞に掲載された記事
(http://www.saitama-np.co.jp/news06/10/10.htmlより転載)
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放射線測定で決議と同内容の請願不採択 三郷市
三郷市議会は9日の本会議で、市民2045人の署名を添えて提出された、市に対し学校や保育園などの放射線量の測定と公表を求める「市内放射性物質汚染状況の調査に関する請願書」について、賛成少数(賛成9人、反対15人)で不採択とした。その後、ほぼ同じ内容で、市に測定を求める内容の決議を全員賛成で採択した。
請願書を出し、議会を傍聴した同市さつき平の×××さんら市民からは「請願の趣旨に賛成なのに、どうして不採択になるのか」「(議会のすることは)よく分からない。不満だ」と批判した。
請願は小さな子を持つ若い母親らがインターネットで「三郷はホットスポット(放射線量の値が高い場所)と言われていて不安だ。市でしっかり調査をしてほしい」と呼び掛けたところ、10日間で市内外から2千人の署名が集まった。
5月24日に請願を提出し、市に対して
(1)地上1メートル程度で放射線量を測定し、公開する
(2)市内の土壌に含まれる放射性物質の量を調査する
(3)幼稚園や学校など子どもの活動の場で計測し、低減対策を取る-などを求めた。
市議会側は5月25日に議会運営委員会、6月1日に各派代表者会議を開いて同請願の扱いを協議。21世紀クラブ、自民党政志会などは「代表者会議で同じ内容で議会決議を検討しているので、請願は取り下げてほしい」「請願は不採択とし、議会で議決をするべきだ」と主張した。
共産党、請願の紹介議員になった市民派クラブ、無所属市議らは請願採択に賛成し、議会の一本化はならずに請願は不採択となった。
21世紀クラブ代表の岡庭明市議は「市内には田畑が多く、風評被害が心配。請願にある土壌の測定を削ってほしい」として、決議では土壌の測定が含まれなかった。自民党政志クラブの篠田進会長は「請願より決議の方が重く、即効性もある」と語った。
議決を受けて、木津雅晟市長は「市民要望、議会決議を真摯(しんし)に受け止める」と答弁。市は同日、週明けから小中学校、保育所、公園などで地上から50センチと1メートルで同測定を開始すると発表した。
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今回提出した請願の内容
(詳細は、http://www.chiekovsky.com/seigan.html)
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請願趣旨
福島原発の事故により、ここ三郷市にも放射性物質が飛散してきている。
この汚染状況について市内で計測されたデータがほとんどなく、市内の汚染状況について全くわからない状況である。放射性物質による被ばくは、子どもへの影響が心配されるが、子どもが活動する学校・公園などでの計測値もなく市民から不安の声が上がっている。
三郷市内の放射線量の計測を実施し、子ども達の被曝を最小限にする努力を求める。
請願事項
(1)安全推進課が計測している放射線量を、現在の屋上での計測に加え、地上1m程度での計測を行うよう求める。結果は速やかに市のホームページと市報で公開することを求める。また、今後も計測を継続できるよう、市で計測器を購入することを求める。
(2)市内の土壌に含まれる放射性物質の量を、検出されうるすべての核種について調査することを求める。
(3)子ども達の活動の場(幼稚園・保育園の園庭、学校の校庭、公園、運動場などの公共施設など)の線量計測を求める。また、線量を低減する対策を求める。
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※今回の委員会、本会議の内容は、市のホームページから議事録が見られるようです。
まだアップされてはいないようです。
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