2011/07/21

この4ヶ月、子ども達のために何がされたか

娘の小学校は、今日から夏休みです。
3月に福島原発事故が起こってから、新学期が始まり、春が終わって夏になり、1学期が昨日で終わりました。

その間、学校での被ばく環境は、どれだけ改善されたでしょうか。
…というか、少しでも改善したと言えるでしょうか???

1学期の間、子ども達は、例年と同じように、遠足に行きました。
線量が高いと言われている芝生や草むらを歩き回り、事故以来の降下物が溜まっていると思われる池に、アスレチックで落ちました。
(幸い我が子は落ちてません。でも、だからいいとは思えません)
5月下旬には、例年と同じように、運動会がありました。
娘の通う学校も含めて、周りの学校では、風が強く砂ぼこりの舞う中、子ども達に運動をさせ、素足で組体操をさせたりしていました。
田植えやプール掃除、校内の草むしり、野菜の苗植えなども、通常通りに行われました。
6月中旬からは、例年と同じように、プールが始まりました。
さすがに、三郷市でもプールの水質検査を始めたことは評価しますが、プールサイドは本当に安全なのでしょうか?
(私は何度も市の教育委員会に、プールサイドの線量を測ってほしい、とお願いしました。要望として伝えます、と言われましたが、結局実施されていません。)

給食の食材は本当に安全なのでしょうか?
汚染牛の流通が次々と発覚したこの数日。
規制値を超えた牛肉が、山形の3保育園の給食に使用されていたと、今日の新聞にありました。
(今のところ健康被害は報告されていない、とありましたが…このコメントに何の意味があるのか?)

4月中旬ごろからブログのコメントをきっかけに集まってくださった人たちは、それぞれに行動し、そして団結し、「放射能から子ども達を守ろう みさと (SCR Misato)」 という団体になりました。
6月19日には、神戸大学の山内教授にご協力いただき、市内の汚染調査を行いました。
7月5日には、三郷市に対し緊急要望書を提出しました。
幸いなことに、メディアでも取り上げられました。

しかしながら、市はいまだに要望書の回答日のメドすら立っていない、と言っています。
色んな人が、今まで個別に市に訴えてきたことを、まとめて要望書にしたのです。
今その回答にこれだけ時間がかかるってことは、それらに対して、何も考えてこなかった、ってことでしょうか?

事故が起きてから4か月です。
その間、子ども達の過ごす環境は、何も改善されなかった。
子ども達を被曝から守る対策が、何一つ行われなかった。
私は相変わらず、不安な思いで娘を学校に送り出します。
1歳半の息子を0.3~0.4μSv/hの公園に連れて行くことができずにいます。
放射性物質は、確かにそこかしこにあるのに、「問題ない量だから」「健康に影響あるとは言えないから」という理由で、何も対策を取ろうとしない、行政。
保護者が除染をさせてくれ、と言っても、「それはできない」って答える、学校。

どうして???どうして子ども達を守ろうとしないの???

結局、そんな状態でずるずると4か月が過ぎてしまいました。

そのことが、私は無念で、悔しくて、ならないです。

毎日、変わらずに日々が過ぎ、子ども達は変わらずに成長しています。
でも、それがいつまで続くのか?
本当に10年後も20年後も、私は子ども達が健やかに幸せに成長する姿を、普通に見られるのか?
そう考えると、たまらなく真っ黒い不安に押しつぶされそうになるのです。
311以前の暮らしを、私は失ってしまった。
普通に空気を吸い、子ども達と外へ出かけ、近くでとれた新鮮な野菜で食事を作る。
当たり前にあった暮らしが、突然変わってしまった。
ただ見た目がわからないだけで。

そのことに、私は愕然としてしまいます。

最初は、ただ何もわからなくて、自分たちの周りで何が起こっているのか知りたくて、調べ始めました。
今回の事故に対する東電や国、自治体の対応があまりにも不可解でした。
安易に被ばくの基準を引き上げていく国のやり方に、「え、国民を一層被ばくさせようとしているの?被ばくから守るんじゃないの?」と、たまらなく不思議でした。
でも、原発というものが、「経済や産業の発展のためには、一部の人に被ばくを強いてもいい」という思想の元に成り立っていることを知り、不可解さの謎が解けました。
今、日本の復興という名のもとに、子ども達は不当な被ばくを強いられている、って思います。
(もちろん、私達大人だってそうです。でも、同じだけ被ばくしたら、子どもの方が明らか犠牲になるのだから…)


言わせてほしいです。
日本の経済や産業の発展のために原発は必要、という人。
今、子ども達は、誰が得をするために被ばくをさせられてるんですか?
その恩恵は、子ども達自身に返ってきますか?
私は、子ども達を犠牲にしてまで日本の繁栄なんて望んでいません。
私は、大切な家族と、仲良く普通に暮らしていきたいだけ。
子ども達に幸せになってほしい。
私が望んでいることは、ただそれだけです。

どうしてこんなことになってしまったのか、私は知りたいです。納得がいかないです。
私達の生活圏は、子ども達の過ごす場所は、放射能で汚染されてしまいました。
子ども達は、しなくてもいいはずだった被ばくを日々強いられているのに、親として何もなす術がない。つらいです。

私達、怒っていいですよね。
自分の子に健康被害が出なければ、それでいい、なんて思えないんです。
この状況そのものが、私には受け入れられません。
このことを乗り越えない限り、普通の生活なんて戻ってこない。
この怒りを、私は表現していかないといけない、と思っています。
こんなことを、もう2度と起こさせないために。

そんな気持ちで、今の私は行動しています。
小さくて無力かもしれないけど、黙ってうつむいてやり過ごすだけでは、この原発事故を肯定するのと同じになっちゃう。
私は怒っているんです。
そのことを伝えたいです。

一学期の終わり。私は無力感でいっぱいです。

| | コメント (8) | トラックバック (0)

2011/07/04

SCR Misato ついに結成!&署名やってます

毎度ながら、しばらくぶりの更新です~

請願の件が終わって、落ち着く・・・どころか、ますますめまぐるしい毎日です!coldsweats02

三郷市では、6月13日から学校等の放射線量の計測を始めました。
それ自体は評価できるものの、もちろん、それだけでは、子どもたちの安全が確保されているとは言えません!
だって、市は、グラウンドの中央の空間線量だけを測っているのですから。
自然放射線を測るのなら、これで合格!なのでしょうが、私たちは、原発事故の放射性物質から子ども達が被ばくすることを心配しているのです。
地面に降り積もっているだろう放射性物質を、子ども達が無防備に触れたり、吸い込んだりする。。。
それが本当に問題ないといえるのか、それを、私たち親は、心配しているのです!
それを調べるのに、本当に今のやり方だけで、十分と言えるのでしょうか・・・?

というわけで、しばらくの間、市の作業を眺めながら、こっそりと(?)動いていましたよ~。

そこで、お知らせです。

このブログへコメントくださった方々がきっかけとなって、掲示板やメーリングリストでのやりとりを始めてから、2ヶ月とちょっと。
ついに、このつながりが、会を結成するに至りました。

名前は、

子ども達を放射能から守ろう みさと 
- Save the Children from Radioactivity Misato -

略して、SCR Misato または、さらに略してSCRm

みなさんに慣れ親しんでいただけるように、略称でもイケるように考えました♪

気軽に呼んでくださいネ。

エスシーアール みさと!


そしてなんと!
SCR Misatoの公式ホームページもあるのです!

http://www.infopara.com/

デザイン、コンテンツ、テクニカル面などなど、メンバーの方々が協力し合いながら立ち上げたサイトです。
デザインは、ホンワカした愛らしい印象のイラストがメインとなっています。
ホウシャノウって、怖い、けど、放射能を恐れるその根底にある気持ちは、やっぱり、子ども達を愛おしく思う、その思いがあるからこそ。
子ども達を愛する、その時の、幸せであったかい気持ちは、どんな時も忘れたくない。

そんなコンセプトを、私は感じ取っています。

立ち上げたばかりで、まだまだ不備や不十分な点もあるかもしれませんが、
そこはどうか、大目にみてくださいませcoldsweats01

ぜひ、アクセスしてみてください!


それから。
これもまた重要なニュース。

SCR Misatoでは、市に対して緊急要望書を提出することになりました!

市での計測を受けて、さらに子どもたちの安全を確保するために何が必要か・・・
私たちなりに考えたことを、まとめ、三郷市にさらなる要望をすることにしました。

その思いのたけは、緊急要望書の中につまっています。

SCR Misatoのサイト(上記の)に、掲載されています。

また、今回も、署名を募集しています。

今回は、オンラインでも受け付けています。
もちろん、紙のダウンロードも用意しています。
年齢、お住まい、問いません!
市外の方も、大大大歓迎です!

また、

・クリニックふれあい早稲田
・みさと健和クリニック
・三愛会総合病院

でも、署名を受け付けていただけることになりました!
手配は済んでいるので、用意でき次第、という感じだと思います。
おでかけの予定のある方は、そちらで記入していただくこともできます。

緊急要望書を読んでいただき、賛同いただける方は、ぜひとも署名にご協力お願いします。

めざせ!オーバー2045!
(請願よりも多い署名を集めたい、ということです(笑))

締め切りは未定ですが、決まり次第SCR Misatoのサイトに記載します。


とりあえず、今回はここまで・・・

コメントくださっているみなさま、ありがとうございます!
お返事がかなり遅くなってしまって、本当にすみません。
今回は、取り急ぎブログを書かせていただきました。
また時間ができたら、きちんと返事書かせていただきます。
申し訳ありません…。
でも、みなさんのコメントは、いつも楽しみに読んでいます。フムフム、と勉強させてもらっています!
ありがとうございますheart04

| | コメント (10) | トラックバック (0)

2011/06/12

請願、涙の不採択。でも一歩前進!

2045名の署名を添えて三郷市議会へ提出した、市内の放射線量の測定などを求めた請願。

前回の記事にも書いた通り、その請願が、6月9日、本会議で話し合われました。

私は、その日は前もって息子の預け先を確保できたので、久しぶりにフリーの身となって、市役所へ向かいました!
ナオも、前もって休暇が取れたので、一緒に行きました。

傍聴には、先日のミーティングに来た仲間もいたし、知らない方もいました。
どんどん人が訪れて、途中から来た方もいて、傍聴席は、2列目まではほぼ埋まり、
3列目もちょこちょこ人が座っている、という状態でした。
会議場に入室した議員さんが、ちらちらとこちらに視線を送ってました。
傍聴席の向かいには、市長、副市長はじめ、行政側の各部署の責任者の方が座っていました。

私達の請願については、まず、委員長報告というのがあり、
6日の総務常任委員会で話し合われた内容が、報告されました。

(報告の内容)
子どもを守るため、市民の安心のため、請願の内容そのものには全議員が賛成だった。
だが、14日に請願と同趣旨の議会決議を出すつもりであり、
議会決議の方が重みがあるので、請願については不採択とすべき、という意見があった。
苗村議員が、趣旨採択とすべき、と主張。
村上議員、苗村議員が賛成討論を行った。
その後、採決を行ったが、賛成少数で請願は不採択となった。

その後、紹介議員となっていただいた篠田正巳議員と、共産党の苗村議員が賛成討論を行いました。

そして、採決を取ったところ、賛成が、

村上香代子議員、篠田正巳議員 
共産党の苗村京子議員、須藤京子議員、工藤智加子議員、
稲葉春男議員、青山宏明議員、
無所属の森忠行議員、武居弘治議員、

の9名でした。

残りの議員は反対で、賛成少数により、不採択となりました。

  *  *  *

予想していたとはいえ、やはり残念、です。

ですが。

結果以上に、私はよかった、とも思っていました。
これで、市民が子ども達のために、放射能の影響について調査をしてほしいと、市へ請願を出したことも、2000名を超える署名が集まったことも、議員全員が賛成、としながら、どういうわけか請願は不採択になったことも、これでちゃんと、記録に残ります。

傍聴には、これだけたくさんの人々が訪れ、この問題に対する関心の高さを、市議会議員のみなさんや、行政を執行するみなさんに、目に見える形で示すことができました。
新聞社の記者さんも、今回は3社が取材に来ていました。

篠田議員と苗村議員の賛成討論の時は、傍聴席から自然と拍手が沸きました。
(議長から「傍聴席は静粛に・・・」という注意が入りました~)
篠田議員が、三郷市行政が今まで市民の声を無視して何もやってこなかった事実に対し、『不作為の責任』という言葉で批判していましたが、本当にその通りだ、と思いました。

また、不採択の決定には、知らないおじさまが思わずヤジ(?)を飛ばす場面も。

議場にいる議員、行政側のみなさんに、こちらの懸命な思いが、それなりに伝わったのではないかと思いました。

その後、午前中が終わり、本会議は休憩に入りました。
新聞記者の方々から、ナオと私と数名で、取材を受けました。
請願の不採択という決定に対してどう思うか、という質問でした。
一応、(放射能について)市民の皆さんの交流の場を立ち上げ、署名をお願いしてきた立場ということで、取材に答えました。
「請願について、議員全員が賛成と言っているのに、どうして不採択になるのか、よくわかりません。
残念ですが、議会の決議案には、私達の要望したことを最大限受け止めていただきたい。」
といった内容のコメントをしました。
一緒にいた他のメンバーも、
「納得がいかない。メンツとかこだわってこういうことになるなら残念。」
というようなコメントでした。

その後、休憩を取りに外に出て、午後の会議に合わせて戻ってきたら、全然違う議題が執り行われていました。
受付にいた事務局の方に話を聞いたところ、今日はもうこの請願に関する話題は出ないようで、請願に代わって出される決議案は、14日に提案され話し合われる、とのことでした。

なので、私とナオも、子どものお迎えもあるし、市役所を後にしました。

   *   *   *

そして、家に帰ってしばらくしたら、(今回窓口となっていただいた)村上議員から連絡があり、その後、新聞記者の方からも連絡がありました。

それらの内容を総合すると・・・
(14日に出されると言っていた決議案は)その日の夕方に急きょ出され、可決されたとのこと。
決議案の内容は、

(以下、三郷市のHPより転載します。)
----------------------------------------------------------------
1.子どもたちが活動する保育所や学校、公園などにおける地上50cm及び1mの放射線量を継続して測定し、市のホームページ及び広報みさとで公表すること。

2.上記の測定値から健康被害が想定されるときは、国・県への要請を含め必要な措置を講ずること。

---------------------------------------------------------------

あ、あれー?

請願の内容は、こんなんではなかったよ???

まず私達は、消防署でやっている定点観測の結果を公表してほしい、と言っていたはず。
さらに、土壌の放射性物質の検査(何が何ベクレルっていうの)を要望していたはず。
また、健康被害が想定されるとき、ではなく、線量の低減措置を求めたはず。
そして、線量計測には幼稚園も含んでいたはず。

請願と同趣旨の議会決議を出すから不採択にするって言ってたのに。
ぜんぜん同じじゃ、ないじゃーん!!

ヒドイ。

特に、土壌の調査が省かれたことについては、須藤議員が行った賛成討論でも指摘されていたそうです。
また、請願を不採択にした多数派政党の議員さんは、土壌調査を省いた理由として、「農作物などの風評被害が心配だから」とコメントしたそうです。

でも、私達からしたら、土壌調査をすることで、地面にどんな放射性物質がどのくらい存在するのか、より詳しくわかるってことですよね。
そしてそれは、子ども達の遊びや外活動についてどうすればよいか、私たち親が判断する目安となるはず。

これを省いたということは、私たち幼い子を持つ親が、何を心配しているか、本当は理解していないということでは?
がっかりです。
ナオは、そのことを新聞記者の方にコメントしていました。

また、その議論を傍聴することもできなかったことが、さらにくやしい・・・


・・・・ですが。

一方で、市長がその本会議の中で、

「来週から、学校などの線量計測を実施し、結果を公表する。」

と、答弁したことも聞きました。

これには、また別の意味で驚きました!
というのも、何日か前に、市でも測定器を購入する予算までついているが、品薄のため納入のめどが立っていない、という情報を得ていたからです。

それに、普通に考えても、14日に議会決議案が採択されて、行政にそれを指示して、それから段取りを組んで・・・
と、普通に考えたら実行まで2,3週間はかかるかな~、と(私は勝手に)思っていたので、その予想からしたら、大変迅速な対応です!
今までの対応からは、想像もつかないくらい。

これは、気を取り直して、素直に喜ぶべきことですね♪

この請願の一件は、ナオ共々、本当に色んな経験をしました。
本当に苦労しました。
そして、生まれて初めて署名活動をした、と言いながら、たくさんの署名を集めてくださった方々。
そんな方々も、それぞれ苦労されたと思います。

請願は不採択になってしまいましたが、私は大変大きな意義があったと思いました。

みなさんが、どれだけ電話をしたり、メールをしたりしても、市は対応を変えなかった。
市議会議員さんに働きかけてくださった方もいましたが、いい返事がもらえないという方もいました。
今回、請願を出すとナオが発表した時に、「署名を集めて一緒に出そう!」と動き始めたのは、
私ではなく、三郷市BBSのメンバーの何人かでした。
そして、BBSや、「三郷の子ども達を放射性物質から守ろう!」サイトや、このブログで署名を募ったところ、
多くの方から署名の申し出を頂き、郵送していただいたり、家まで届けていただいたり、ご面倒を
おかけしたにも関わらず、大変たくさんの署名が集まりました。
その多くの方が、署名集めなんて初めて!という方でした。
私達もその一人。
そのため、お知らせの方法、署名用紙の件など、多数の不備があったことと思います。
お詫び申し上げます。
それでも皆さんが快く協力くださったのは、本当に私達に対してではなく、
三郷の子ども達、そして、多くの子ども達の未来に対して、何かをしたい、という
私たち大人みんなに共通の、強い思いがあったからこそ、だったと思っています。

傍聴にも、こんなに多くの人が来たのは初めてだった、と、後で村上議員から聞きました。
市が来週から線量測定を行うと発表したのは、そういった市民の目があったからこそだと、私は思っています。
請願不採択、という結果だけで、終わるわけにはいかなかったのでしょう。
また、市の方でも徐々に動いてはいたようですが、この請願が提出されたことや、多くの署名が集まったことを聞きつけて、行政も焦ったんでは???
この請願騒ぎ(笑)がなかったら、ここまで早く動いてくれたかな~???
なーんて思ったりもします。

これだけ市民が放射能汚染について関心を持っているということを、ようやく行政に理解してもらえたのかな、と思いました。
本当に、大変大きな、大切な問題なのですから。

来週から、小学校などの測定が始まります。
まずはその結果に注目したいと思います。


参考:

毎日新聞に掲載された記事
http://mainichi.jp/life/ecology/area/news/20110610ddlk11010318000c.htmlより転載)
=================================================

三郷市議会:放射線測定 「土壌」請願不採択 田畑多く風評被害を懸念
 ◇「大気」は実施へ

三郷市定例議会は9日、市に対し、地上から高さ1メートルと50センチで大気中の放射線量の測定などを求める決議を可決した。これを受け、市は来週から小中学校、保育所、公園などで大気を測定し、結果を公表すると発表した。
しかし、この日の議会では、大気に加え土壌の測定も求めていた市民からの請願を不採択とした。
不採択の理由について、岡庭明・21世紀クラブ代表は「市内には田畑が多く、(土壌を測定すると)風評被害が心配」、篠田進・自民党政志会会長は「請願より決議の方が即効性があり、重い」などとそれぞれ説明した。
請願を提出した会社員、×××さんによると、放射性物質に対する保護者や市民の不安を解消するため、5月中にネットなどで呼びかけ、2045人分の署名を集めたという。×××さんは「子どもへの影響が心配される土壌の測定がなく、極めて残念」と話した。【飯嶋英好】
==================================================


埼玉新聞に掲載された記事
http://www.saitama-np.co.jp/news06/10/10.htmlより転載)
=======================================================
放射線測定で決議と同内容の請願不採択 三郷市

三郷市議会は9日の本会議で、市民2045人の署名を添えて提出された、市に対し学校や保育園などの放射線量の測定と公表を求める「市内放射性物質汚染状況の調査に関する請願書」について、賛成少数(賛成9人、反対15人)で不採択とした。その後、ほぼ同じ内容で、市に測定を求める内容の決議を全員賛成で採択した。
 請願書を出し、議会を傍聴した同市さつき平の×××さんら市民からは「請願の趣旨に賛成なのに、どうして不採択になるのか」「(議会のすることは)よく分からない。不満だ」と批判した。
 請願は小さな子を持つ若い母親らがインターネットで「三郷はホットスポット(放射線量の値が高い場所)と言われていて不安だ。市でしっかり調査をしてほしい」と呼び掛けたところ、10日間で市内外から2千人の署名が集まった。

 5月24日に請願を提出し、市に対して
 (1)地上1メートル程度で放射線量を測定し、公開する
 (2)市内の土壌に含まれる放射性物質の量を調査する
 (3)幼稚園や学校など子どもの活動の場で計測し、低減対策を取る-などを求めた。

 市議会側は5月25日に議会運営委員会、6月1日に各派代表者会議を開いて同請願の扱いを協議。21世紀クラブ、自民党政志会などは「代表者会議で同じ内容で議会決議を検討しているので、請願は取り下げてほしい」「請願は不採択とし、議会で議決をするべきだ」と主張した。
 共産党、請願の紹介議員になった市民派クラブ、無所属市議らは請願採択に賛成し、議会の一本化はならずに請願は不採択となった。
 21世紀クラブ代表の岡庭明市議は「市内には田畑が多く、風評被害が心配。請願にある土壌の測定を削ってほしい」として、決議では土壌の測定が含まれなかった。自民党政志クラブの篠田進会長は「請願より決議の方が重く、即効性もある」と語った。
 議決を受けて、木津雅晟市長は「市民要望、議会決議を真摯(しんし)に受け止める」と答弁。市は同日、週明けから小中学校、保育所、公園などで地上から50センチと1メートルで同測定を開始すると発表した。
=======================================================


今回提出した請願の内容
(詳細は、http://www.chiekovsky.com/seigan.html
=======================================================

請願趣旨

福島原発の事故により、ここ三郷市にも放射性物質が飛散してきている。
この汚染状況について市内で計測されたデータがほとんどなく、市内の汚染状況について全くわからない状況である。放射性物質による被ばくは、子どもへの影響が心配されるが、子どもが活動する学校・公園などでの計測値もなく市民から不安の声が上がっている。
三郷市内の放射線量の計測を実施し、子ども達の被曝を最小限にする努力を求める。

請願事項

(1)安全推進課が計測している放射線量を、現在の屋上での計測に加え、地上1m程度での計測を行うよう求める。結果は速やかに市のホームページと市報で公開することを求める。また、今後も計測を継続できるよう、市で計測器を購入することを求める。

(2)市内の土壌に含まれる放射性物質の量を、検出されうるすべての核種について調査することを求める。

(3)子ども達の活動の場(幼稚園・保育園の園庭、学校の校庭、公園、運動場などの公共施設など)の線量計測を求める。また、線量を低減する対策を求める。

===========================================================

※今回の委員会、本会議の内容は、市のホームページから議事録が見られるようです。
まだアップされてはいないようです。

| | コメント (19) | トラックバック (0)

2011/06/08

三郷市、2045名の署名の行方

報告が遅くなりました。

まず、市内の放射線量の測定などを求める請願を、5月24日、提出しました。
みなさまから寄せられた署名の第一陣として、127筆の署名を添付しました。

そして、その後の6月1日に、署名1918筆を追加で提出しました。

つまり。

(ネット署名でなく)自署という条件にも関わらず、10日間で総計2045名分が集まりました!

ご協力くださったみなさま、本当にありがとうございました!

ほとんどの方は、署名集めなんて初めて・・・という方々。

それなのに、一生懸命、ご近所さんやお友達、知り合いをたどって署名をお願いしてくださったり、病院やお店に署名を置いていただいたり、本当に色んな方が関わってくださいました。

これだけ多くの人たちが、大なり小なり、原発事故による放射能の影響を心配している。
特に、子ども達のことを。。。
それを、署名という形で眼にして、改めて圧倒されました。

本当に、現状をどうにかしたい。
子ども達のことが心配で、何かしたい。

そういう思いが伝わってきました。


・・・それで。

署名を提出した日は、議会の開催日でした。
その日の夜、議員さんから連絡がありました。

「請願の内容について、全議員が賛成で一致している。
そのため、議会決議案として提出しようというのが市議会の意見だ。
議会決議案の方が、市に対して強く指導できる。
そのために、請願を取り下げてほしい。」

ということでした。
念のため書きますが、これは、この市議さんの意見ではなく、市議会の意向ということです。

最初、電話を受けたのが私だったのですが、その話を聞いた時は、
そうかー、と思い、
「夫(請願者)に伝えます。」
とだけ言って電話を切りました。

そして、ナオ(夫)にも電話で伝えました。
が、二人で話しながら、
「請願を取り下げるってことは・・・署名は、あの署名は、どうなるの????」

という疑問が湧きました。

そして、ナオが議員さんに確認したところ、請願を取り下げれば、署名はやはり、無効となってしまうということでした。

二人でさんざん話し合いましたが、あの署名を、なかったことにする、なんて、ゼッタイに考えられない、ということで、二人の意見は一致しました。
議員さんからは、請願を取り下げなければ、最悪、不採択となってしまうかもしれない、と言われて、すごーく悩みました。

全議員さんの意見は一致しているといったのに、どうして・・・?

議員さんにも、なんとか署名を残す方法で解決策はないのか、検討して頂きましたが、いい返事は得られませんでした。

二人で色々考えました。
でもやっぱり、あの署名が、この世になかったことになってしまうのは、どうしても納得が行かなくて。
ナオ曰く、
「請願を取り下げた、となれば、それは自分の責任だ。
でも、請願が否決された、となれば、それは自分の責任ではない。
そっちの方がいい。」

確かに。
私たちは、議会の手順にのっとって請願を出したのに、何か落ち度があったのでしょうか?

色々考えましたが、
たとえ請願を取り下げても、取り下げなくても、採択されても不採択になっても、この状況では、市はいずれなんらかの対策を取らざるを得なくなってくるのでは?
(周辺の市でも次々と測定始めてますし)
それなら、請願は否決されても、否決という結果はきちんと残る。
そして、署名も残る。
そして、測定は行われる。

私たちとしては、これだけの署名が集まった、ということそのものが、すでに目的を達成したようなものなのだ、と思えました。
この署名に勝るものは、ないんじゃないか、と。

さんざん話し合って、請願は取り下げないことにしました。

そして、6日に、市議会の委員会がありました。
私達の請願について、話し合われました。
請願の内容そのものについては、全員が賛成だったものの、結果は「不採択」でした。
非常に残念です。

・・・ですが。
傍聴には、5名までしか参加できない予定が、6名も集まりました。
新聞社の取材も来ました。
委員会でこれだけの人数が傍聴に来ることは、滅多にないそうです。
私は、仕方なく子ども連れで行ったので、部屋には入れてもらえたものの、子どもが騒いで、すぐに退出する羽目になってしまいまして・・・
結局、討論を聞くことはできなかったのですが、一緒に来てくれた三郷市放射線BBSのメンバーから、後で流れを教えてもらいました。


この請願については、9日に、本会議で再び話し合いが行われます。
本会議では、全議員さんが出席し、ここで、市議会としての採択不採択が決まるそうです。

この本会議は、どなたでも傍聴OKです!

そこで・・・

どんな議論がなされ、どんな理由でこの請願が不採択(採択?)になるのか、
より多くの方に、見守っていただけたらな、と思います。

==================================

日時:6月9日(木) 10:00~
場所:受付&入口 市役所7階 
    エレベータ降りて左折

※出入り自由。収容人数60名。

===================================

もちろん、私も行きます。
よろしくおねがいします。


  banana       banana         banana


そして、5日の日曜日のことを少し。

この日は、BBSに登録しているメンバーの有志が集い、ミーティングを行いました。
総勢、20名くらいはいたかな???

そこに、「フクロウの会(福島老朽原発を考える会)」の代表、阪上さんと、FoE Japanの満田さんが、三郷まで来てくださいました。
お二方は、文科省が出している福島の学校の使用基準・年間20ミリシーベルトの撤回と、福島の子ども達の安全を守るために、何度も国との交渉を行っています。

議事録というほどのものではありませんが、どんな話だったか、私の感想をざっと書きたいと思います。

原発事故の後、福島県内ではどんな動きがあったか、という話や、その中で、不安を抱えた保護者が、ネット(フクロウの会の要請書)をきっかけに集まって、「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」という会を立ち上げた経緯について、話していただきました。
そして、「福島ネットワーク」がどんなふうに活動しているのか、を、教えていただきました。

「福島ネットワーク」も、三郷で集まっている私たちも、もちろん深刻度は違うのでしょうが、流れとしては結構共通点がありそうです。
もし私たちが会を立ち上げるとしたらどうなるか、ということについて、たいへん参考になる話だったと思いました。

今は、私たちは、まず市に対して放射線量の測定を求めている段階ですが、測定が実現したとしても、それで3.8μ以下なら「問題ない」とされてしまうかも…
(実際に、そう公言している自治体は多いですよね…)
ですが、阪上さんは、
「3.8μは福島だけの基準で、三郷市は(内部被ばくも含め)年間1ミリシーベルト以下が法律にのっとった基準なので、それを主張していくのがよいだろう」
というアドバイスをくださいました。

そして、それを行政に認めさせるための様々な手段を、提案してくださいました。
おぉー、実際に国を相手にやってきた人の言葉は、重みがありますね。
そこまでやったら、三郷市、グーの根も出ないのでは?!
なぁんて・・・

その他、私たちの「これはどうしたらいいですか?」という質問について、かなり具体的な提案をしていただきました。
いっぺんには無理でも、道筋はちょっとだけ見えたかも・・・

その中でも、私が特に印象に残っている言葉は、
「三郷で、内部被ばくも含めて年間1ミリを守らせることができれば、それが結局は福島の人のためにもなる。」
と、阪上さんがおっしゃったことです。

私などは、福島の方々が3.8μなんて法外な基準を押し付けられているのに、私たちが年間1ミリで守られるなんて、なんだか悪いような気がしてしまうのです…

ですが、それは違うってこと。
正しいことをきちんと主張することが、巡り巡ってみんなのためになる、ってことなんだと思いました。


充実した話し合いでした。
阪上さん、満田さん。そして紹介してくれたMさん。
ありがとうございました!

| | コメント (18) | トラックバック (0)

2011/05/27

放射線量、八潮市・越谷市では。

プチ情報。

三郷市周辺の自治体では、放射線量の測定や汚染調査に向けて、どんな動きがあるのか。
今現在、私が入手している情報を、お知らせしようと思います!

八潮市。
市民の方々が、市議会議員さんの協力のもと、市内の幼稚園・保育園、小中学校、公園など、子どもの活動場所の放射線量の測定を、市に対して求めています。
6月の市議会で話し合ってもらおうと、頑張って動いているようです!
それには、市議会までに、多くの「市民の声」が集まることが、とっても重要のようです。

「市民の声」とは・・・
市長さんに、直接要望を届けることができる、貴重な通信手段(?)だそうです!
これを通して、
「保育園、幼稚園、小中学校、公園の土壌の地上1mでの放射線量の測定と、地面1センチ以内での放射線量の測定をしてほしい!!」
と、お願いすることです。
この声が多く集まれば集まるほど、市議さんも、市議会で主張しやすくなりますね。
やはり、多くの人が求めている、ということが、市に伝わることが大切だと思います。

「市民の声」は、メールで以下から直接送る事が出来ますが、住所・氏名・年齢・連絡先など必ず明記の上、「返信を希望する」にチェックが必要だそうです。
https://www.city.yashio.lg.jp/inquiry/mailpublic

メール以外での直接投函や封筒設置場所の案内ページです。
http://www.city.yashio.saitama.jp/www/contents/1171014329395/index.html


三郷市放射線BBSに登録されている(八潮在住の)方が作ったパンフレットもあります。
(作成者の方の許可を得て掲載させていただいてます)

Dvc00092_2
(クリックで大きいの見られます)

どうか、たくさんの「市民の声」が集まりますように!
八潮市のみなさん、是非、ご協力を!

越谷市。
三郷市放射線BBSに登録されている越谷在住の方から、情報をいただきました。
市へ、放射線量の測定と土壌調査を要望するため、市議会議員さん2名が協力してくれることになったそうです。
そして、三郷市と同じく、6月の市議会に請願書を出す運びとなったようです!
そのための準備を今しているそうです。
署名集めなどもするのでしょうか?
是非とも、請願書が市議会で審議されて、測定が実現することを願っています。

また、さいたま市、所沢市でも、6月の市議会に請願書を出す動きがあるようです。

こうした自治体の動きが、点から線へ、そして形となって、県へ、国へ、伝わっていってほしいです。
私達は不安を感じている、この原発事故を遠い世界のこととは思っていない、ということを、国や自治体に認識してもらいたいです。

埼玉県でも、県内の学校や幼稚園などの校庭・園庭100箇所の線量測定を行うことが決まったようですね。先日報道されていました。

何もせずに「問題ありません。安心してください。」と言われても、それでなかなか安心できるものではありません。
その計測値をどう評価するか、何を基準にどう対応するか、というのは、次に考えなければならない難しい問題だと思います。。。
でも、県民の声を受け止めたこと、そして、まずは測ってみよう、と、シンプルな方向に動き出したことは、県民として、素直に評価したいと思います。

本音を言えば、もう少し早くやってほしいですけど・・・

| | コメント (9) | トラックバック (0)

«今この国で起きている現実、20mSv。